今日の一冊は、ゴメンナサイ、個人的には響かなかった一冊。
全米で大ベストセラーになり、ディズニーで映画化もされた『穴 HOLES』の続編です。
『穴HOLES』での主人公がスタンリーがユーモアたっぷりに更生キャンプ地でのサバイバル法を伝授してくれるガイドブックです。
30分くらいでさらっと読めてしまいます。
あとがきを先に読んで、大丈夫かなと思ったのですが、私には物足りなかったかな。訳者さんのように深く読めなかったなあ、私には。
うん、これは『穴HOLES』の熱烈なファンのためのファンブックなんだと思う。
売れたから周りからサイドストーリー出せばと勧められて書いちゃったのかな……(←小声)。
確かにユーモアたっぷりだし、教訓めいてもいないし、章ごとの最後にあるクイズは自分がいかに固定観念に縛られているかに気づかせてくれる。
だけど、忙しい合間に読んだタイミングも悪かったのかも。「あ、ごめんスタンリー、私そんなに暇じゃないんだ」と言いたくなってしまいました(←上から目線失礼)。
それにしても、どうしてこんなに物足りなく、浅く感じるのだろうか。
そこで気付いたのは、あ、物語が足りないからだ!と。
ガイドブックはハウツー本と一緒で、答え(らしきもの)がそこにあるのですが、それにまつわる追体験が十分にできないんですよねえ。
だけど、ファンは楽しいと思います。またあの仲間に再会できる。
そんな一冊でした。