昨日は予定してたものがなくなったので、急きょお友だちと以前から行きたかった西東京ブックツアーへ!
用事のあとは疲れて直帰しがちなので、もうこれだけを目的に行かねば!!!と思い、ずっと行ってみたかった高円寺アール座読書館へ。
私語厳禁という隠れ家中の隠れ家といった感じ。
8月からオープンしたばかりの1階のホルモンの字がかなり目立ちます(笑)。
アール座はもうね、階段からスゴイ雰囲気。
壁紙ボロボロですがな(笑)。
これも全部ファンに“味”と思わせてしまうのだから、アール座すごいです。
どんな世界に連れて行かれるのだろうという、ワクワク感。
扉を開けばそこに広がるのは......
私たちは一番乗りだったので、写真撮りましたが、他のお客様いたら写真撮れない雰囲気です。
聞こえるのはマスターが食器を静かに鳴らす音と水槽から聞こえるコポコポという水の音、ページをめくる音だけ。世界観がすごい。
きっと誰も書かかないであろうことを正直に書くと、きれい好きな方には向いてないです(小声)。椅子も座り心地がいいとは言えないので、長居はそんなにできないかなあ。長居されても困るのか(笑)。
書棚には数は少ないけれど児童文がや絵本もあって、嬉しかった。
その他並んだ本にも興味津々でしたが、私が手に取ったのは漫画(笑)。
島崎藤村の『破戒』漫画バージョンを読みました。なんか、落ち着かなかったので。
みなさんが落ち着く落ち着くとおっしゃってる場所で、落ち着かない私。
そのあと、ふと壁際に並んだノートの数々を見始めたら止まらなくなりました。
そこに綴られていたのは、個人個人の思い。
失恋、友人関係の悩み、仕事への不安、家族との軋轢etc.etc.
ああ、みんな悩んでる。しかも、かなりシリアース!!!
ネットの書き込みと似てるとも言えなくもないけれど、明らかに違う。
手書きって醸し出す雰囲気が違う。出てくる言葉が多分変わってくるんだと思います、無意識のうちに。
アール座は、誰にも言えない素直な気持ちを吐きだせる場所なんだなあ。
それには静寂が必要。
一人になることが必要。
受け止めてくれる存在(ここではノート)が必要。
ネットともう一つ違うのは、お返事がほとんどないし、あったとしても書いた人が読む確率が低いこと。
ネットはお返事も多いけれど、心無いものも多く、かえって傷ついたりする。
ノートに書き込むことは、日記とも似ているけれど、お返事はなくとも、誰かが読んでくれるかもというところが日記との違いかな。
誰でもいい、ただただ聞いてほしい、それが実現する場所。
余談ですが、ウケたのは筆談もそのノートに書かれているのですが、彼氏と来た彼女の
“え、もう飽きたの?出る?”
という走り書きや、友だちと来た子の
“前に座ってる子見た?イケメンじゃん?”
“見た見た!逆ナンいっちゃう?”
“ナンパも筆談なのかなあ笑?”
という書き込み。シリアスな自分語りが多い中で、ぷぷっと笑わせてもらいました。
ここは多くの人にとって、自分と向き合える場なんだろうなあというのがよく分かりました。聖地としている人が多いのも分かる気がする。
ちなみに3階にある“エセルの中庭”のほうは、おしゃべり可だそうです。
【アール座読書館】
住所:東京都杉並区高円寺南3-57-6 2F
電話番号:03-3312-7941
営業時間:火~金曜13:30~22:30(L.O.22:00)、土日祝12:00~22:30(L.O.22:00)
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜休み)
最寄駅:高円寺
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