Pocket Garden ~今日の一冊~

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実用書と漫画、平行読みのススメ

『13歳からのアート思考』(2020年)末永幸歩著 ダイヤモンド社

※ 毎週月曜日の19時頃投稿しています♪

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今日の一冊はコチラ。

13歳になる次男におススメする前に自分で読んでみようと買った一冊。

 

とっても興味深いです!13歳からの、なので全大人にもおすすめ。アートに全然興味のない人にもオススメ。だって、これは物事の見方、堀り下げ方を考えさせてくれる本だから。

 

本来アートなどの表現活動って、思考とは別の領域のような感じもするのですが、アート思考はまさに思考。頭でっかちや先入観などをぶっ壊してくれて、視点を深めてくれるんですね。色々と興味深いことが書かれていたけれど、私が好きだったのは、

 

“答え”はたくさん存在する、一つじゃない

 

っていうところ。今の世の中、どれが正解なんだろう、どの正解に従っておけばハズレはないだろう、と躍起になって結果自分を苦しめてる人が多いような気がするし、気付けば自分自身もつい正解を求めがちだなあ、って。

 

主観もいいし、客観もいい。

どっちもいい。これ……アート思考でいけば、多様性が実現するのでは!?

何度も何度も問い直す。凝り固まった思考にゆさぶりをかけ、常識からの解放を促す。そして、育むのは“探求の根”。

 

だけどね、読んでそのときは分かったつもりでも、実はすぐに忘れてしまう私みたいな方いませんかー?そんな私みたいな方は、物語であれば落とし込めますよ!

 

というわけで、あわせてオススメなのが(というより、むしろこちらが先のほうがいいかも)、芸大受験漫画『ブルーピリオド』です!

『ブルーピリオド』山口つばさ作 講談社

私、漫画はあまり家に置きたくない派(すみません)で、次男から何でもいいから漫画全巻買ってほしいと言われ、出てる巻数が少ないという不純な動機で選んだ漫画でした(小声)。

 

が!!!!次男よりも、私がハマった(笑)。

もうねーーーー、泣きながら何回も読みました(笑)。刺さりまくり。アートの世界に限らない、どの世界にもいえることがいっぱい。好きって最強。でも、好きなものを好きっていうのコワイんですよね。騙されたと思って読んでみてほしいです。

 

そして、『ブルーピリオド』が気に入ったら、ぜひ天王洲アイルで開催中のブルーピリオド展へGO!

blueperiod-ten.jp

思ってた以上に楽しめました。遠方の方はオンラインもあります。

 

次男とのこの夏の最後の思い出

 

主人公が絵に興味を持つきっかけとなった美術部先輩の絵

 

大受験中を再現したスペース お題は”自画像”

中2、まだ親と行くんだ、と思ったら、親とだったら気を遣わずに同じところ何回も見たりできるからだったみたい。次男、大満足。

9月27日までなので、お急ぎあれ。