Pocket Garden ~今日の一冊~

大人も読みたい、大人こそ読みたい、大人のための児童文学の世界へご案内

もやもやモヤモヤ

※ 毎週月曜日の19時頃投稿しています♪

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分かりやすいだけが、全てなのか......!?!?

 

なんのことかって?

話題になったこのことです↓

news.infoseek.co.jp

 

いやいやいや、何でも読みやすく現代語にすればいいってもんじゃあない。だって、当時は親に対しては丁寧な言葉遣いをしていたわけだし、そういった時代背景まで消されてしまう。そういうのを読んで、ああ今とは家族関係が違うんだなあ、とか感じ取るものでは?今みたいな友だち家族っていいのかな?どうなんだろう?と考えるきっかけになったり。それに、現代であっても、「いないじゃん」なんてしゃべり方しないおうちだって、たくさんありますよね。

 

そういうことを言い出すと、すぐにじゃあ古典はどうなるんだという話が出てきますが、ちょっとそれとは話が違う。とはいえ現代語訳にしても、例えば以前話題になった般若心経をロック調にしたコチラ、ここまでいけばもはや清々しい!↓

grapee.jp

 

なので、どうしても現代っぽい口調で書きたいのならば、いっそのこと『若草物語令和転生物語』とかにしちゃえばいいんだと個人的には思うんだけどなあ。言葉を現代に寄せること自体は、ある程度はそうしたほうがいいとは思うのだけれど、それは雰囲気を変えないことが前提だと思うのです。そして、それはできると思う。

 

それと、手渡し方の工夫次第では、子どもたち手に取りますよね(子どもなめんな)。以前ご紹介したTiktokで本紹介をしてたけんご氏の影響たるや。中身を現代っ子にやたら迎合するのではなく、手渡し方を現代っ子に響くように変える。それがいいと思うんだけどなあ。

jidobungaku.hatenablog.com

 

新訳の賛否両論については、2017年に教文館ナルニア国で行われた金原瑞人氏の新訳をめぐる講演会で感じたことと、いまも同じように感じています ↓ 

blog.goo.ne.jp