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今日の一冊はコチラ。短いのですぐ読めます。
スカイエマさんの疾走感のある挿絵がいい。
この物語を読んで、ちょっと思うところがあり、最後のほうにちょっと見ていただきたい動画を張り付けたので、私の文章は飛ばしてもよいので(読み飛ばしたら意味ワカラナイかもですが笑)、それだけでも見て欲しいなあ。
『テッドがおばあちゃんを見つけた夜』あらすじ
中学一年の少年テッドは、両親とアルツハイマー病のおばあちゃんと四人で、小さな町に暮らしている。ある日、町で銀行強盗事件がおきた。犯人は、銃を持ったまま逃走中だという。ところがその日の夜、テッドはおばあちゃんと留守番をしているあいだ、銀行強盗とそっくりな風貌の、あやしい男に出くわしてしまった。テッドは男にむりやり車に乗せられて…。男はいったいだれ?テッドは無事逃げられるのか?置きざりにしてしまったおばあちゃんは?危機を乗りこえ、身近な人の大切さに気づいていく少年の成長を描いた、スピード感あふれる物語。(BOOKデータベースより転載)
うん、いいお話です。スリルもスピード感もあるし、認知症を身近に感じられるという意味でも貴重。
望むだけじゃだめ
知恵を使って
行動をこす!
認知症になる前におばあちゃんからよく言われていたこの言葉が、窮地にいるテッドを励まし、救うのですが、ホント、一歩でも行動を起こすって大事なこと。勇気をもらえる物語です。
ただ……ちょーっとだけ、ちょーっとだけ説教くさく感じてしまったのは私だけ?
以前の私だったら、テッドを連れまわしていた男に対する作者の姿勢も素直に受け取れていたかも。でもでも、いまはちょっと違う見方をしてしまいます。ここから先は、素直にこの物語がよかった!!!と思った方は読まない方がいいかもしれませんので、ご注意。
テッドを連れまわしていたあやしい男はね、自分は復讐をしているんであって、犯罪を犯しているという認識はないんです。世間への八つ当たり。自分と同じ苦しみを多くの人が味わえば、自分の思いを分かってもらえるんじゃないか、って。思考回路が通常の人から見ると異常なんですけど、ちょっと気持ちが分かる気がしちゃったんです。
そんな男を逮捕した警察官がね、もっともらしいことをいうんです。復讐に人生の時間を割くよりも乗り越えることに時間を使った方がいい的なこと。もっともなんですよ、もっともなんですよ、そうするエネルギーがあるくらい愛情や恵みを受けて育ってきた子に対してならね。それ、強者の論理なんだよなあ、って。
ちょうど、先日目にした記事にもこんなことが書いてありました。とある荒れた地域の子ども食堂で、不良っぽい子たちがあれやこれやと大人にしてもらってる姿を見て「自分でしてもらわないの?」と聞いたら「彼らはそれ以前。大人から何かをしたもらったことのない子どもたちだから」という回答だったという。それを思い出しました。
みなさんに、ぜひぜひ見てほしい短い動画があるんです。字幕をONにしてみてくださいね。見たとき衝撃でした。そうか、“前提”が違うのか、と。
コチラ↓
そして、コチラを読んだり見たりしたことも、私の考えを変えるきっかけになったと思います。↓
ああ、犯人ひどいな、だけで終わらないでほしいなあ。
色んな考えるきっかけをもらえた物語でした。