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昨日の選挙結果に、落ち込みます。なぜ芸能人が当選するのか、意味不明で毎回ガッカリする。ものすごーく、暗い気持ちになったけれど、どんな状況でもあきらめないのを教えてくれるのが、児童文学ではないか。最後は必ず希望なのが、児童文学ではないですか(←と、自分に言い聞かせてる)。ここからどうするか、自分にできることは何か、ですよね!
というわけで、今日の一冊は本が苦手な子でもスイスイ読めて夢中になれるコチラ。
長期休暇時以外は、ほとんど本を読まない我が家の小4三男からのなんか本探してリクエストは『ゆかいなホーマーくん』みたいな本!でした↓
ホーマーくんはゆかいな日常といった感じなので、ファンタジーは違うかな?と思いつつ、『二分間の冒険』をすすめてみたら、
“かあちゃん!これや!俺っちの求めてたのは、まさにこういう物語やー!!!早く、かあちゃんも読んで。”
と言って興奮して読んでくれました。そして、
“かあちゃん!二分間の冒険のこと歌ってる曲があるー!聞いてー”
と言ってきたのがコチラ↓
シンウルトラマンのテーマ曲ね。そうか、これ『二分間の冒険』のテーマ曲だったのか(笑)。
岡田淳さんの物語は学校舞台のものが多いので、世界観に入りやすい。それでいて、子どもたちが好きな冒険もので、剣、勇者、謎解きとくれば親しみやすいですよね。
主人公の6年生の悟は、「二分以内に戻ってこいよ」と先生に言われて体育館をぬけだし、保健室に向かう途中でふしぎな黒ネコに出会います。黒ネコにパラレルワールドのようなところへ連れていかれた悟は、元の世界に戻るために、“いちばんたしかなもの”を探し、竜と戦うことに......。リアルな世界では、たった二分間の出来事。でも、あちらの世界では長い長い冒険が始まるのです。
大人の私が読んで、ぐっときたのは、悟が何度か“これだ!これがたしかなものだ!”と思うものを見つけるのに、何度か間違う、っていうところなんです。人生ってこういうことちょくちょくあるよなあ、って。運命だと思ってた人が違ってたとか(笑)。違ったところで、“終わった……”と思うのではなく、じゃあなんだ?次となるところがいいな、って。
本当は、答えは自分で見つけなきゃいけないんだろうけれど、岡田さんの物語の中では友だちが答えを教えてくれる。他人と関わることでみえてくるものもある。協力することでみえてくることもある。それも、またなんかいいな、って。
ちょっと暗い気持ちになってきたときは、児童文学を読もうっと。