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今日の一冊は、THE☆児童文学のコチラ!
きっかけは突然に……。
我が家の息子たちは、残念ながら誰も読書が好きではありません(いまは、まだ←希望をこめて)。我が家の子どもたちの読書体力はこんな感じ↓
◆高1長男:見ていてかわいそうになるくらい、とにかく文字が苦手。真面目なので、学校の課題図書は読むけれど、内容が入っているとは到底思えない。生きづらそうな彼を見てると、本が味方になってくれるのにな、という思いもついつい持ってしまう。けれど、彼は彼なりに本なしでも学び成長していくのでしょう。
◆中1次男:読めるけど読まない人(今は漫画のほうに夢中)。読んでる冊数こそ少ない(1年に2~3冊)けれど、彼の読解力はすごい(←親バカ)。私なんかよりよっぽど深く読み込み、内容を受け止められる人。大人になったら本好きになりそう。
◆小3三男:おちゃらけボーイは、本を読むのなんて大っキライ。漫画を眺めてるのは好き(字はあまり読まない)。でも、読み聞かせてもらうのは大好き。
さて、今日はそんな三男のお話。
もうね、自分で図書室から借りてくる本がゾロリだったり、おしり探偵系統しかないので、私的には内心ガッカリなわけですよ(本人には言いませんよ?)。
そんな長男が、今日の一冊に夢中になったんです!
私からすると、もう奇跡!はじめて自分で読んだ長めの本が、岩波少年文庫だったことに感動(←親のエゴかもですが)。私的には岩波少年文庫で、石井桃子訳となればもうハズレなしなのですが、本を読まない子にとっては敷居が高いかなと思ってたんです。
きっかけはね、“超能力”だったんです。
ふぇっ!?って感じですよね(笑)。
ある日、なぜか知らないけれど、超能力が使えるようになりたい!と鼻息荒く帰宅してきた三男。
うちのじいじは気功をやっていることもあり、スプーン曲げ程度ならできるのですが、三男が求めているのは瞬間移動とかもっとハイレベルで(笑)。
どうすればできるようになるのか聞かれたので、まずは“集中力”を鍛えることだね、って話になったんです。
で、どうすれば集中力を鍛えられるのか。
よく観察して絵を描く、工作など何かを創り出す、あとは読書とかかなあ……
って話したんです。本は嫌いなので、絵を描くのが一番いいかな、と思っていたら手近にあったから本にする、って。
私としては意外だったんです。読書だけは選択しないと思っていたので。押しつけがましくなく、最後にサラリと言ったのがよかったのか!?
手近にあること大事!!!思い立ったら、身近に良書があること、大事!!!
で、超能力のために、はじめて三男は3時間くらい通しでめちゃめちゃ集中して読書をしました!いままで10分も続けて読めなかったのに、いきなり3時間。恐るべし、超能力の魅力(笑)。
ただ、私的には不安もあったんです。果たして、1940年代に書かれた古き良き児童文学の王道であるホーマーくんが、現代っ子に受け入れられるのか。
ユーモラスとはいえど、このユーモラスさが昭和世代以降の現代っ子に通用するのか。
通用しました!
いままで読んだ中(っていままで読んでないじゃーん、というのは置いておき)で、一番面白かったそうです。
嬉しかったなあ。
主人公のホーマーくんはアメリカの田舎に住んでいて、機械いじりが大好き(←男子はこれだけで惹かれますよね!)
強盗が出てきたり、ドーナッツが山ほど出てきたり。楽しい、楽しい。
どこか飄々としているホーマーくんは、男子ウケいいこと間違いなし。
どちらかというと絵本のほうが有名なマックロスキーの挿絵も、もう素敵で。
ああ、こういう本を楽しいと思ってくれたことが、たまらなく嬉しい!
あきらめず、さっと差し出せるようにやっぱり、種まき続けていきたいな、と思いました。