藤井風アリーナツアー、初日の横浜アリーナに行ってきました!!!
いやあ、素晴らしすぎました!!!!!まだ、夢の中。
そこで、今日はライブを振り返りながら、藤井風と児童文学の共通点を探りたいと思います(←無理やり感?笑)。ええ、児童文学ブログですから。
いや、でもね、なぜそこまで私は彼に惹かれるのだろう、と考え始めたら意外にも、というか必然というか共通点が多かったのです。
- ■ライブ感想
- ■児童文学と藤井風の共通点
- ■共通点①:人間だけが世界じゃない
- ■共通点②:誰にでも分かるやさしい言葉
- ■共通点③:商業主義を感じない
- ■共通点④:成長物語
- ■共通点⑤:自分(作者、歌い手)は単なる宇宙の道具
- ■共通点⑥:それぞれが主役
- ■共通点⑦:一言でまとめると真理
■ライブ感想
まずは、ライブの感想から。いやあ、浄化されました!!!
高1長男と行ったのですが、長男はライブ自体が初で大興奮。「お母さん、僕冷めてるように見えるかもしれないけど、内心めっちゃ興奮してるんだからね」って(笑)。
久々に見る人の多さにビックリ。これでも、会場は半分しか人入れてないんだものね。個人的には席一つ飛ばしはゆとりがあって、快適すぎたー。
実はね、抽選に当選しただけでも感謝感激雨あられなのに、私ってばどうしてもネガティブな感情が抜けきれなかったんです。同じ日に申し込んだ友人たちはみなセンター席だったから。ええ、当選しただけでもどんなに恵まれてるか分かってるんです、分かってるんです、頭では。でも、感情がね(涙)。私はアリーナで、しかも舞台から一番遠く。肉眼で見えないよ!!!豆粒!!!やっぱり日頃の行い(夫に対する言動)が悪かったのか(←自覚あり)。そして、そんな感情を抱く自分の器の小ささにも嫌気がさして。
でもね、始まったら、ぶわっと感動したのですよ。全体を見渡せるこの景色。わー、こんなにみんなから風くん愛されてるんだね、って。おばちゃんが多いかと思いきや、ちゃんと若いファンの姿もあってひと安心。特に若い男の子見かけると、きっと風くん嬉しいだろうな、と妙に嬉しかった。←謎の母親目線(笑)。
ライブは圧巻!!!!完全ノックアウト
びっくりするくらいカッコよすぎたし、心に響いた。
しゃべるとクセ強めの岡山弁でタラタラゆるゆるしてるのに、パフォーマンス始まると神がかってバシっと決めるの、もう何なん?ネットでよく見かける以下の文面、今まで全然感覚が分からなかったのですが、今回ようやく分かった↓
語彙力喪失!
尊い!
え?エモすぎてムリ!
ホントに存在してた…
同じ時代に生きれて幸せ
ってこういう感覚なのね…。
西洋占星術とか全く興味ないのですが、今年は風の時代とやらに突入したらしい。ああ、風の時代ってこういうことなのね♪ってものすごく納得。時代の申し子。
風くんのライブはね、本人いわく、みんなで心のお掃除しましょ、って。
ネガティブなもの、一つ一つ手放しましょ、って。うん、それ聞いてね、夫に文句言おうと思ってたこと忘れることにした(笑)。風くんが今回語っていたことで印象に残ったこと、それは、
良いことにも悪いことにも執着しない
って、あなた人生何回目ですか!?!?24歳?これ礼拝の説教か何かなの?
言ってることはめちゃめちゃスピリチュアルなのに、カルトっぽくならないところがすごい。このバランス。俺ってすごいだろ?的なところ、自己顕示欲が皆無だからかもしれない。圧倒的な華があって、神さまとか天使なの?と思わせるけど、いわゆるカリスマとは違う。自然体で同じ目線で寄り添ってくれるから。
■児童文学と藤井風の共通点
さあ、ここからは、児童文学との共通点いきますよー。
あ、児童文学といっても子ども向けのものすべては指していません。ただの児童書と思うものもあるので。時空を超えて心に響くものを指すと思ってください。
共通点、いっぱいありました。
■共通点①:人間だけが世界じゃない
“いまツライかもしれないけど、生きてるって悪くないよ、結構いいもんだよ”
“人間だけが世界じゃないよ。自然とか大きなものとつながろう?”
そう語りかけてる、児童文学も風くんも。大人の文学になるとね、心のモヤモヤや苦しさを表現してくれたりはするけれど、最終的に必ずしも“生きてるのっていいものだよ”というメッセージにならないケースも多いんですよね。
前回の日産スタジアムでの18万人同時視聴の無観客ライブは、ピアノ1本で雨の中弾き語りをいう伝説のライブになりましたが、そのとき風くんは、”みんな深呼吸しよ、休んでもええんやで”、と芝生に寝転んで昼寝をし始めました。……雨の中ね!いや、ホントに寝転ぶんかい!とみな心の中でツッコんだよね。声は多少上ずってた気もするけど、でも見てほしい。特に“優しさ”という曲、圧巻でした↓
■共通点②:誰にでも分かるやさしい言葉
児童文学も風くんも、難しい言葉は一切使わない。誰にでもわかる、むしろあっさりしすぎるくらいの言葉しか使わない。説明調じゃないから、それぞれが解釈できる余白があって、価値観の押しつけじゃないんだなあ。それぞれが、それぞれのタイミングで自分で気づけるようになってる。
実は、風くんの曲、そんなに好みじゃないものもあったんです。私、洋楽派なので、風くんの洋楽カバーは好きだけど、オリジナルの歌謡曲調なのはあんまり…って感じでした。だけど、ふとしたタイミングにこの歌詞って!!!ってなるんです。あと、ライブで聞くと、どれも尋常じゃないくらいにかっこよかったし、響いた。
ちなみに風くんの洋楽カバーで、個人的に好きなのはこれ↓
■共通点③:商業主義を感じない
“売れる”じゃなくて、良いものを届けたいという思いがバシバシ伝わってくる。児童文学もね、このテーマで書いたら売れるっしょ、って時代に迎合したものは売れるかもしれないけれど、すたれるのも早いんです。手渡したいと思われるものが残る。売れなくても残る。
色んなバンドとか歌手見てきたけど、売れてくると単なるメロディーメーカーになってしまうケースって多かった。粗削りだったけれどよかった、初期のような心を動かす何かがなくなっていくんですよね。でも、チーム風は、風くんが納得いく曲が出来たタイミングがデビューのタイミング、ってスタートから違ってた。マネージャーのずっずさん(河津知典氏)も素晴らしすぎてね、もはや私ずっずファン。風くんアプリ(無料)で読める、ずっず日記が尊すぎて、もう、ありがとー。
そして、こんなにもファンから”どうか音楽業界に消費されるようにならないよう、ずっずさん風くん守ってあげて”とコメント欄で言われる人も珍しいのでは?なんか、売れるとか次元が違すぎて、音楽番組が似合わない彼。取り上げられるのは報道番組ばかりなのが、なんか納得。彼の音楽は消費されるものと違うんだなあ。
■共通点④:成長物語
児童文学って、基本、成長物語なんです。そして、風くん自身も成長物語。彼の中学時代からのYouTube動画遡ってみるともう、涙腺がね。天才とか言われるけど、努力の人。成長って、背伸びと似て非なるもの。風くんも常に挑戦し続けて、成長し続けてるけど、自分を今の自分以上に大きく見せようとはしないところがすごいな、って。まさに等身大。等身大を更新していくというか。今って、どう競争社会の中で勝ち抜くかとか、人より抜きんでるかとかそんなハウツー本ばかりで、げんなりする。けれど、挑戦するのは昨日の自分に対して、ですよね。
岡山の片田舎(失礼)から出たことがなくて、でもYouTubeの画面の向こうにいる見知らぬ人に向けて心を込めて弾き続けた。変顔してふざけながら。周りが大学に進学しても、一人部屋から発信し続けた。腐ることなく。11年前の中学生の動画が残ってるってすごいですよね。この頃からのファンの人、うらやましいなあ。
■共通点⑤:自分(作者、歌い手)は単なる宇宙の道具
風くんの口からこれ聞いたときは、やっぱりね!となりました。Billbordのインタビューで語っています↓
自分はメッセージを伝える単なるツールにすぎない、なんかちょっと真面目すぎたり、重かったりするメッセージをいかにゆるく、軽く、カッコよく、カジュアルに伝えられるかを意識している気がします、って。
私が好きな児童文学作家さんたちもいわゆる“降りてくる”タイプの人たち。どうして、自分がこの物語を書けたのか、分からない、って。自分は何かに書かされてた、って。だから、こう書いたら読者(聞き手)は感動するだろう、とかねらった感が一切ないんですよね。そして、子どもでも分かる言葉で書く。
ちなみに風くん、歌詞は誰にでも分かるけれど、曲は玄人向けと言われる。誰もに受ける曲調じゃなくて、かなり攻めてる。だから、最初聞いたときは正直ピンとこなかったんですよね、私素人だから。でも、飽きない。どんどん好きになる不思議。スルメ曲…。
■共通点⑥:それぞれが主役
あとね、私の好きな児童文学には、もちろん主役はいるけれど、それを取り巻く人たちもみな素敵に描かれているんです。ほんのちょっとしか登場しなくても、それが垣間見られる。それぞれが人生の主役であって、脇役なんていない、と。ちょっとしか登場しない、この人のストーリーを別で読んでみたい、そう思わせてくれる。
チーム風くんの周りも同じ。通常は裏方、黒子に徹して表に出てこない人達にも何かとスポットライトを当てるし、必ず名前を全員出す。色んな人が自分の得意分野で輝いていて、みんなで作り上げてるということを見せてくれる。彼だけが輝こう、彼だけを輝かせよう、だなんて思ってない。そこが、すごく好き。
今回のライブは、日産スタジアムの無料ライブのときとはガラッと変えて、まさにエンターテイメントに徹していた。照明さんなどステージに関わる人、みな嬉しかっただろうなあ、と思うバッキバキに決まったライブだった。でも、彼とピアノだけにスポットライトが当たった日産スタジアムも、BTS(Behind The Scenes)で、実は多くの人がかかわってたこともちゃんと見せてくれた↓
■共通点⑦:一言でまとめると真理
児童文学にも風くんにも根底には“愛”が流れてる。動機は愛。目指すところは平和。そして、“真理”が語られてる。だから、誰にでも分かる言葉で語るし、こんなにも人の心を動かすんだなあ。
風くんのコメント欄ってね、みなさんそれぞれが自分の人生、物語を語り始めるんです。それが、気持ち悪いという人もいるけど、そう思う人はかわいそうだな。語らずにはいられない、というのはそれぞれの心の深いところに届いたということだと思うんです。思いがつい溢れちゃう。
あーあ、長文のわりに、この感動が伝えきれなくて、もどかしい!
あ。だから、”語彙力喪失”っていうのか(笑)。
10月14日NHKで風くんの密着番組放映されるそうです!我が家にはテレビないのでじいじに録画頼みましたが、ある方はぜひぜひ↓