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モ、モスクはテロリスト養成所!?!?!?
いきなり不快なタイトルで申し訳ありません。
でも、これ、そのような印象を抱かせるような表現を、学校側がしてしまったのです。
いやあ、やっちゃいましたね、佐賀県の模擬試験。
先日、英語の模擬試験の問題文で、不適切な表現があったと謝罪がありました。
どういった内容だったかというと、エジプトで見かけた貧しい子どもたちについて「もし子どもたちがお金を稼ぐことができなかったら食べ物を求めてモスクに行きテロリストになる」と説明する場面があった、というのです。
びびび、びっくり。これ、モスク=テロリストのイメージですよね?
さらに驚いたのは、10人程度の教員が作成に携わったにも関わらず、誰一人としてその差別表現に気づかなかったということ。
ニュースはこちら↓
生徒が分からないで言ってしまうのなら、まだ理解できます。
でも、先生たち……。しかも、英語とあるので、グローバルな視点を持っていると思える先生たちで構成されてたと思うんですよねえ。
とはいえ、私は彼らのこと責められません。過去の私だったら、その差別に気づかなかったかもしれないから。
過去ブログでも何度も書いてますが、私がイスラム教への偏見が取り除かれたのは、留学中に、実際にイスラム教徒の友だちができたからなんです。
そして、そこから本を読んでいったから(少しだけれど)。
知らないから人は偏見を抱くし、コワいんですよね。
本を読んで身近になり、さらに物語の中にイスラム教徒の友だちができれば、偏見は持たなくなってくると思うんです。
だから、これを機会に、子どもたちにはそういう本をおススメしたい!今日は3冊ご紹介しますね。
まずは、上記の『となりのイスラム』。
こちらは、中学生でも分かるように書かれているので、とっっっても分かりやすい。
過去記事はこちら↓
モスクって本当に平和で神聖な空間なんです。
モスクに行ってテロリストになるって……あまりにも想像力がなさすぎ。
先生は多角的に物事を見ることを生徒に教えてほしいなあ。
メディアを鵜呑みにしないことも、先生たち自身が肝に銘じてほしい。
とはいえ、日本にいると入ってくる情報は偏ってますからね。例えば、第二次世界大戦中、良心的なクリスチャンの人たちがユダヤ人をかくまう話は数多くあれど、実はモスクでもかくまっていた話もあまり知られていない気がします。
『パリのモスク』を読むと、本当に私たちが知ってるのは一部なんだなあ、って気づかされます。
↓
そして、やっぱり一番身近に感じるのは物語ですよね!
最後にご紹介するのは、新藤悦子さんの『青いチューリップ』。
こちらでは、モスクの文様や色の奥深さにも触れられていて、これ読んだ子はモスクに悪い印象なんて抱きようがないと思うのです。本嫌いだった、うちの次男も夢中になって読んだ本です。
正直、子どもはイスラムがどうのこうのとか意識せず読んだと思うのですが、この意識せずというところが大事な気がしていて。変に偏見を取り除こう!とするのではなく、もう当たり前のこととして身近な親しい存在として潜在意識の中に残ってくれたらなあ、って。↓
ほかにも良い本たくさんあると思うので、おススメがあったら、ぜひ教えてください♪