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先日のクーベルチップさんでの読書会のテーマが“鳥”だったので、今日は鳥が出てくる本をいくつかピックアップしてご紹介。
自分でも、酉年のときに“鳥”テーマで児童文学ピクニックを開催したことがあるのですが、いやあ、鳥の本ってホントに多いんです!
30冊以上あるので、今日はその中からかいつまんでご紹介。
テーマ縛りで読むって本当に面白いんです。
自分でも思いがけない発見があったりね。
“鳥”テーマは、実は最初はあんまり乗り気じゃなかったんですよね。リクエストがあったからやったようなもので。
ところが、ところが!何冊も読むと、共通したものが見え始めるんです。これが、面白い。
さて、鳥から見えてきたものとは……!?
答えは最後に書ますね。
『スノーグース』
間違いなく名作だけれど、今の自分には正直あまり響かなかった……なーんて書いたのですが、名作ってやっぱりスゴイ。だって、その後もずっと心の中に残っているんだもの。ジワジワときます。美しい物語です。↓
『家なき鳥』
こちらは、あまり知られていないのですが(絶版ですしね)、大好きな一冊。インドの大地の香りがしてきます。芯が強いってこういうこと!逆境でも、たくましく生きる少女がまぶしい物語です。↓
『ミサゴのくる谷』
現代っ子も感情移入できるものとしては、ぜひこちらをご紹介したい。GPSを使ってミサゴを追跡したり、まさに現代テクノロジーも駆使しています。自然保護、友情、いろんなテーマが絡み合って、問いをくれる物語。ラストは爽やかです。↓
『赤い鳥の国へ』
リンドグレーンといえば『長くつしたのピッピ』をはじめ、楽しい物語の語り手のイメージですが、暗い悲しいお話も書いています。こちらの物語は、結末が賛否両論。読んだ方の感想お聞きしたいなあ。↓
『三千と一羽がうたう卵の歌』
こちらは、大人が読むとちょっと物足りないのですが、安心して子どもに差し出せる物語。ニワトリの視点からの生命の話が人間中心でなくていいなあ、と。↓
『ナゲキバト』
そして、こちらが個人的には鳥テーマで一番におススメしたい物語です。クリスマスの時期にも。人生やり直せることを教えてくれる深い物語です。↓
まだまだたくさんあるのですが、今日はこの辺で。
■鳥が象徴するもの
さて、たくさんの鳥の物語を読んで見えてきたものはなんだったでしょう?
それは……
“自由”
でした。
大空をはばたく鳥たちは自由の象徴として描かれているんだな、って。
昔から、人は空を見上げて鳥たちに憧れてきたんだな、って。
また、鳥視点で見ると、物事を俯瞰でき、自然ともつながれます!ぜひ。