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毎年毎年、8月になると、このブログでも戦争文学を紹介し続けていました。が、今年はもういいかな、って実は思ってました。なんだか、この時期になるといつも平和関連のものがたくさん出てきて、まるで8月にしか戦争や平和について考えてないような風潮がイヤで。
そもそも、戦争文学があまり好きではないんです。特に、悲惨さのみを訴えたようなものは、無力感に苛まれるから苦手で。なんていいつつも、今までどんな戦争文学紹介してきたかな?となんとなく自分が紹介してきた過去記事を見ていたら、やっぱり改めて紹介したくなってしまいました(笑)。いい物語はやっぱりいいんだなあ。
と、直接的な戦争文学をご紹介する前に、戦争を考えるときに常によぎること。
それは、以前過去記事でも書きましたが、清水真砂子さんが言っていた、
今の子たちにとっては戦時下よりも平和を生き抜くことのほうが難しいのではないか
ということなんです。戦時下よりも平和を生き抜くことのほうが難しい!?!?
こんなに平和で恵まれた環境にいるのに、悩んでいるなんて甘い?いやいや、苦しんでる子いっぱいいます。では、なぜも、こんなに苦しいのか。果たして、それは甘えからくるものなのか。
自分らしく生きられないと、どんなに客観的に恵まれた環境にいてもツライです。そんな子どもたちが退屈したり、何もかもがイヤになってしまったら、全てをひっくり返してくれる戦争を選んでしまうのではないか、そう清水真砂子さんやさくまゆみこさんは危惧されていらっしゃいました。うん、自分が満たされていなければ、他者への思いやりが生まれる余裕なんてない。もう、どうでもよくなるんです。
また、ブレイディみかこさんは、戦争は貧困から生まれる。だから、貧困をなくすほうが大事、と言ってたのともかぶります。だから、私たちは遠回りのようでも、戦争の悲惨さを訴えるよりも、子どもたちが今を楽しみ、自分らしく生きられることを応援するほうが、よっぽど戦争回避につながるんですよね。
過去記事↓
そんな思いもあり、いわゆる悲惨さを訴える戦争文学は好きではないのですが、物語としてぜひ必要としている人に届いてほしい!と思ったものを過去にご紹介してたので、再掲しますね。↓
どうか、ひとりひとりが、自分らしく自由に生きられますように。