Pocket Garden ~今日の一冊~

大人も読みたい、大人こそ読みたい、大人のための児童文学の世界へご案内

イギリス文学

武士道・騎士道・野生道!?:新訳ジャングル・ブック

『ジャングル・ブック』(2015年)ラドヤード・キプリング著 三辺律子訳 五十嵐大介絵 岩波少年文庫 11月の児童文学ピクニックのテーマは、『秋の夜長に読みたい名作 映像化された物語たち』でした。その中で紹介したうちの一つが、今日の一冊『ジャングル…

進路これでいいの?

『剣と絵筆』(1981年)バーバラ・レオニ・ピカード作 平野ふみ子訳 すぐ書房 先々週末は、代々木上原のモスク訪問のあとは、東京子ども図書館の『森の読書会』へ! (上京するときは、ここぞとばかりの予定をいっぱい入れます) というわけで、今日の一冊は…

こんな形の愛はあり?なし?

『夏至祭の女王』(1994年)ウィリアム・メイン作 森丘道訳 偕成社 ラズロ・アクス絵 MAX’S DREA,1977 物語の舞台は、19世紀も終わりに近いヴィクトリア朝後期のイギリスの荒野の中の小さな村。ムーア、ヒース、ハリエニシダにヘザー。『嵐が丘』好きとして…

血のつながりって大事???

『トムのほんとうのうち』(2001年)ジョーン・リンガード作 こだまともこ訳 田口智子絵 徳間書店 128頁 TOM AND THE TREE HOUSE,1998 アクセス数ががくんと減る週末はマイナーな本をば(←え?いつもマイナー???) というわけで、今日の一冊はコチラ。 ≪…

希望が見えなくなったら『青空のかけら』

『青空のかけら』(2016年) S・E・デュラント作 杉田七重訳 鈴木出版 Little Bits of Sky (2016) やまない雨はない。いつかは青空が広がる。 今日の一冊は、1980年代イギリスの児童養護施設を舞台にした『青空のかけら』です。 あ~、これは個人的にはとっ…

大切な人orペットを亡くされた方へ

庭のオオデマリが満開。 その白い花を眺めていると、亡き人々の顔が思い浮かんで、不思議な気持ちに包まれます。 今日は亡くなった人やペットとの不思議な再会を描いた短い小さな物語を二つご紹介。 『小犬のピピン』(1995) ローズマリ・サトクリフ作 猪熊…

大英自然史博物展混み具合&本

先週末行った大英自然史博物展@上野の国立科学博物館、ご参考までに混み具合など。 ゆっくり見たいなら、週末はやっぱり朝一がおすすめです。 私たちは開館40分くらい前に行きましたが、30人くらいしか並んでいませんでした。 開場後もゆっくりと自分のペー…

死にたいと思う人へ『ロス、きみを送る旅』

『ロス、きみを送る旅』 キース・グレイ作 野沢佳織訳 徳間書店 318頁 2008年(原書初版) 2012年(翻訳初版) 徳間書店は現代っ子のティーンエイジャー向けのグイグイ読めるヤングアダルト本を出すよなあ、っていつも思います。これもそんな一冊。 作者のキ…

現代っ子にも!『ミサゴのくる谷』

『ミサゴのくる谷』 ジル・ルイス作 さくまゆみこ訳 評論社 2011年(原書初版)2013年(日本初版) 278頁 中学生から 昨日ご紹介した『ぼくとくらしたフクロウたち』と同じく、うらやましい自然環境の中での子どもたちのお話。あちらが1960年代だったのに対…

① キャンプで水晶探し

昨年の秋以来約1年間、子どもたちが待ちに待った、あの場所へ行ってまいりました! そう、次男が鉱物好きに開眼し、それにつられ、家族全員開眼してしまったあの場所・・・キラリと水晶が顔をのぞかせるあの山へ。今回台風の影響で雨にもかなり降られたので…

夏休みといえばランサム!

『スカラブ号の夏休み』ア-サー・ランサム作・絵 神宮輝夫訳 例のクイズの答え、「明日書きまーす」って言っておきながら、明日はいずこへ・・・。はい、こちら↑が答えです♪ 小笠原までの24時間船旅のお供に持って行きました。 夏休みになると読みたくなる…

巡礼の旅から帰国しました

サンティアゴ巡礼の旅から帰宅しました。大聖堂のある町も、途中通過した石造りの小さな村も、森の道もどこもかしこも素敵。どこまでも続く広い広い空の下、大地を踏みしめ、しゃべりながら歩いたり、黙々と歩いたりそれぞれが思いのままに・・・。一日7~…

目指すはツバメ号の母!

昨日はお誘いがかかったので、近所の海へ。海好きだけれど、室内から眺めているのが好きな断然インドア派の私。誘っていただかないとなかなか重い腰が動かないのでありがたや~。 で、しばらく子どもたち楽しそうに遊んでたのですが、張り切っていた長男の様…

長男と『弟の戦争』

『弟の戦争』ロバート・ウェストール著 原田勝訳 徳間書店 なぜかアクセス数があがる人気シリーズ、我が家の長男(笑)。 ほーんと話題提供にこと欠かないというか、いろんな学びをさせてくださる長男さま。 昨日は学校側からすすめられて、教育センターの相…

『はいけい女王様、弟をたすけてください』

『はいけい女王様、弟をたすけてください』モーリス・グライツマン作 唐沢則幸訳 徳間書店 週末はボーイスカウト祭りでバザーのお手伝い。みなさんが気持ちよく働かれるから雰囲気がとってもいい。参加できない次男からはネックレスをリクエストされていたの…

葉山と『海辺の宝もの』

木曜日の自主保育は車で遠出して、寒空の葉山へ。春が来たと思ったのに寒さ逆戻り~。 ブルブル震えながら灰色の空の下潮だまりを覗き込む。写真のようなこーんな大きなタコもいましたよ(密猟の誘惑に負けず、ちゃあんと逃がしました)。 そして、川沿いに…