Pocket Garden ~今日の一冊~

大人も読みたい、大人こそ読みたい、大人のための児童文学の世界へご案内

図書館のすごさ

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図書館の遺跡、だそう!

 

※毎週月曜・金曜の19時(ちょっと遅れることもあり💦)更新中!

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コロナの影響によって、まだ図書館に長居することはできないけれど、普通に貸し出しが再開されて嬉しい今日この頃。

 

いやあ、コロナ自粛期間の図書館閉鎖は、図書館のありがたみを改めて、改めて(←大事なことなので2回言う)痛感させられる機会となりました!

 

 

本屋って無料貸本屋でしょ?違うの?

 

本屋は無料貸本屋じゃないんだ!という批判は、よく聞くところです。司書の勉強をした人や読書活動を始め本に携わってる人なら当たり前のようなこの批判、一般の人たちには、え?何がいけないの?無料貸本屋じゃないの?と思いません?

 

私は、昔そう思ってました。

 

話題の本が入ってないと、この図書館遅れてるなー、とかって思ってました!

話題の本で読んでみたいけれど、自分で買うほどではないなと思う本の予約件数を見てみると、何百人待ちなんてこともざらで、「もっと何冊も買えばいいのに」なんて思ってましたよ、私は。

 

買ってもいいかな、と思う本でもまずは図書館で借りて内容を確認してから買いたい、ってこともありますよね。以前ご紹介したコチラ↓

jidobungaku.hatenablog.com

 

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』は、鎌倉の図書館では7冊所蔵で現在予約数は324件。ならば、隣の藤沢市ならもっと借りやすいのでは、と見てみると20冊所蔵で予約は364件。

 

待っていられなくて、結局買ってこちらは正解だったのですが、やっぱり内容確認してから買いたい本も正直あります。

 

 

図書館にも制限がある

 

当たり前ですが、図書館にもキャパ(収容能力)があります。当たり前だけど、予算もあります。どんな本を収容して、何にお金を使うかって、とーっても大事なことなんですよね。

 

話題の本は、流行本が多く、それらは時とともに忘れさられます。数年で消え去る本も多い。何冊も図書館で買ってしまうと、結局は廃本になっていってしまうし、一般の人が買えないような値段の研究書などに買う予算がなくなってしまうんですよね。

 

ちょっと考えてみれば当たり前。でも、意外とこの当たり前の感覚は一般の人たち(一般ってなんだ、って語弊がありそうですが)には知られてないかも。少なくとも私は、そうでした。

 

隠れた名作児童文学に出会うなら図書館!

 

研究書からは、遠く離れてしまった今日この頃ですが、私がこの図書館のありがたみを痛感しはじめたのは、児童文学の奥深さに出会ってから。

 

児童文学には、隠れた名作がいーっぱいあるんです。なぜ、これが絶版?????っていう物語がいっぱい。(なぜ、って売れないからですよね。でも、売れない=内容に価値がない、じゃないからはがゆいところ)

 

そして、埋もれさせておくにはもったいなさすぎる物語がいっぱい。余談ですが、私のブログで取り上げる物語って、マイナーなのが多いよね、とよく言われるのですが、私は埋もれてる隠れた名作を表に出したいのです!

 

でもね、ほしいと思ってももう手に入らないことも多い。例えば以前ご紹介したコチラ↓

blog.goo.ne.jp

 

おススメして読んでくれた人は、みな心震わせて感動してくれる、もうもう名作。なのですが、以前中古を見たときは2万円以上で手が出ませんでした。そして、いまは中古もない(涙)。

 

が、さすが。図書館にいけばあるんです!

これは、もうさすがとしか言いようがない。司書さんたちさすが!ただね、それも危うくなってきてる今日この頃ですよね。T〇SU〇AYA図書館とか、本の価値が分からない人業者が間に入って、価値ある本を廃本にしてしまったり……。

 

図書館の意義を、私たちももっと意識しないと、本当に素晴らしい本たちが消えて行ってしまいますね。

 

大事だけど手放したい本は図書館へ、で解決!?

 

ところで、断捨離ブームで、本ももう読み返すこともないし、でも捨てるには大事すぎる本だから、図書館に寄付しよう!って思うことありませんか?「図書館に寄付すればいいね」って、私の周りでは、ちょくちょく耳にします。

 

ちょっと待ったーーーー!

 

大事な本だったら、ちょっと待って。上で述べたように図書館にもキャパがあるんです。よっぽどの希少本以外は、結局廃棄されてしまうことも多いので、図書館にさえ持っていけば大事にしてもらえるだろう、というのも違うんですよね。

 

じゃあ、どうすればいいのか。

 

これ!っていう答えは見つからないけれど、その本に出会ってほしい人を思い浮かべてみる。そして、その人に手渡し、その人もまた必要なくなったら、また渡したい人を思い浮かべてもらう。そうやって、人から人へ、本と共に思いもつないでいきながら本がぐるぐる回っていったら素敵だな、なんて思います。

 

いやあ、改めて図書館ってすごいですよね。