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今日は中高生以上におすすめの短編のご紹介。
人って、光だけじゃ生きていけないというか、ある程度“闇”を抱えていたほうが自然な気がするのは私だけ?
特に思春期のモヤモヤした時期って、きれいなものだけを提示されるとかえって嫌悪感や反発心を覚えることもありますよね。いやいや、世の中そんなキレイじゃないだろう!きれいごとは十分!って。ダークなものに惹かれる。
あと、自分の中に闇がないからこそ反対なものに惹かれることもありますよね。清純派の子が不良に惹かれたり(ちょっと違う?笑)、おとなしい子がロックに惹かれたり。
そんなとき、さらりと読めてダークな気分を味わえるのに、今日の一冊はぴったり。
個人的には、あまり短編集って読まないし、サキも初めて読んだのですが、手に取ったのは訳者が千葉茂樹さんだったから。千葉茂樹さんが訳すもの好きなんですよね。翻訳者から読む本を決めること、多いんです。
ダークですからね、ひとつひとつの後味は決してよくないです。清らかな気持ちにも、もちろんなりません(笑)。不気味で不穏で、冷酷さもあるけれど、どこか品があるんですよね。子どもたちの間でよく読まれている、〇分後シリーズもありますが、それなら、サキすすめたいなあ。
投げやりな気分のときとかに、サキ読んだらスカッとするのかも。
ああ、中高時代の自分に読ませたかったな。
今の私は、ダークなものは疲れちゃうので(笑)、短編ならこちらも好き。安定の岩波少年文庫。ホッとしたい方はこちらがおススメです↓
この中に出てくる“サン・フェアリー・アン”というお話がすごく好きなんです。
短編集って、気合いれなくてもさらりと読めるのがいいですよね。すき間時間、電車やバスの待ち時間などなど。気分にあわせて、サキでもファージョンでも!