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今日の一冊は、もう絶版しているけれど、ぜひ図書館にあったら読んでみてほしいコチラ!オランダの物語。
私がこの本に出合ったのは、小学校2年の頃。当時大好きで、いまだに表紙を見るだけで、ワクワクな気分がよみがえるんです。
とはいっても、内容の細かいところはほとんど覚えておらず。
表紙絵にもなってるから、ボビが色々実験して発明した粘土で飛行船作って飛んだ、ということは覚えているのですが、実は、それ以外何も覚えてない(←昔読んだ本あるある)。
それでも!!!!ですよ。表紙見るだけで、ワクワクな気分がよみがえるって、考えてみればすごいことですよね?こういう幼少期の体験って大事だなあ、これが私を無意識下で支えてくれているんだなあ、としみじみ思う今日この頃なんです。だって、だって表紙見るだけで、気分が上がるんですよ?
そんなわけで、先日、ホーマーくんにハマってくれた三男へ↓
次はボビをすすめてみよう!と意気込んだものの、表紙絵を見て三男の一言
“なんかこういう絵好きじゃないんだよね~。苦手―!絵がいやだから、読まないっ”
えー!?!?この手の絵のものは、外れなく面白いのに!!!
母、撃沈。
小さかった頃は、作者や翻訳者なんか興味もなかったけれど、この手の雰囲気の絵のものは間違いない、という物語に対する嗅覚みたいなものはありました。自分の好みじゃないけど、でも、この手の絵のものは絶対に面白い!!!そんな確信。
例えばコチラとかね↓
というわけで、今回、私自身が子どもの時以来、読み返してみたんですよ。
うん、文句なしに面白いではないですか!
いろんなものを混ぜて、魔法の薬を作るということだけでもワクワクするし、当時はレモン水(多分、レモネードのこと?)という言葉にもワクワクしてたことがよみがえってきた。
今の子が読んだら地味なのかな?
現代の物語あるあるのように、すごい事件が起こるわけでもない。でも、よくある兄弟同士のけんかや、会話が楽しくて。ありえない話なのに、とても自然ですっと物語の中に入っていけるんです。安心して読める。そう、これこれ、この感覚!
子どもの頃は記憶に残ってなかったのですが、今回大人になってから読み返してみるとボビたちが森の中で出会った、世捨て人のような変わり者の小男が一番印象的でした。
大人は嫌いで、子どもだけを歓迎してくれる不思議なひげもじゃの小男。
大人になったから読むと、彼の純真さに、心打たれた。
そして、彼の出す不思議なお菓子(実は、コガネムシのケーキとイモムシのパン)ですら、気持ち悪いと思わずに、美味しそうと思えちゃうんだから、物語の力ってスゴイ←ただ、食いしん坊なだけ?
どれだけ、ワクワクできる物語に出合ってきたか、それが何かのときに支えてくれてるよなあ、と改めて思ったのでした。