Pocket Garden ~今日の一冊~

大人も読みたい、大人こそ読みたい、大人のための児童文学の世界へご案内

楽しやロケ地巡り

海街diary すずちゃんの鎌倉さんぽ』(2008年)海街オクトパス著 吉田秋生監修 小学館

今年は例年よりは長いと思いつつも、あっという間に冬休みが終わってしまいましたね。

 

年明けの鎌倉はとっても混むので、あまり出歩かないのですが、今年は県外に住む長男の学年のママ友さんたちを海街diaryロケ地巡りにご案内するということになって、上記ガイドブック片手に出かけてきました。いやあ、楽しかった!

(※こちらのガイドブックに掲載されているお店で、閉店というところもちょこちょこあるので注意)

 

鎌倉を舞台にした『海街diary』は、映画化もされましたが、原作漫画がとおってもいいんです。四姉妹のそれぞれの成長がね、じーんと来る。個人的には普段通っている景色が描かれてるのもなんだか嬉しくて、逐一反応してしまう(笑)。中学生の漫画好き息子によると、”面白いとは思うけど、え?そこまでいい???”という感想。うん、そこまでいいよー。大人が読んだほうが響くかもしれない。

 

しかし、とにかく混んでる鎌倉。当初は、夕日スポットでもある稲村ガ崎海の公園をゴールにしようとしていましたが、逆ルートに変更。海の公園からスタート。ざっくりルートは、

 

稲村ガ崎→極楽寺成就院→力餅屋→御霊神社→佐助稲荷→銭新井弁天→鶴岡八幡宮(英国アンティーク美術館は残念、閉館時間あたりで到着)。

 

江ノ電には乗らず、なるべく路地を通って、人混みを避けてひたすら歩きました。路地歩きって、なんだかワクワクするんですよねえ。観光客はまず通らないであろう路地を、いっぱい通ってきました。ゴールを鎌倉駅周辺にするのオススメです。

 

御霊神社は、三男の七五三もしていただいた大好きなこじんまりとした神社なのですが、近所の方?神社関係の方?が出てきて、獅子の像の赤ちゃん獅子の説明や、建物の説明など詳しくしていただいて、そのおじさまと臭い臭い(笑)銀杏囲んで話したり。そんな出会いもまた嬉しい。

 

そして、ハイライトは海街関係ないやん、って感じですが、絵本屋Dearさんです!

jidobungaku.hatenablog.com

 

高校生の息子のママ友たちとは、普段絵本の話なんてしないから、Dearさんに寄ってびっくり。絵本の話に花が咲く咲く。絵本って、みなさん子どもとの思い出がたくさんなんですよね。どの絵本が好きかで、意気投合し、もう大興奮でした(笑)。

 

そんな素敵な絵本屋Dearさんで、私が今年に入ってはじめておうちに連れ帰ったのがコチラです↓

『世界の児童文学をめぐる旅』(2020年)池田正孝著 エクスナレッジ

これも一種のロケ地巡り本!?

著者の池田先生は児童文学愛が深いから、てっきり児童文学の教授かと思い込んでたんですよね。そしたら、専門は中小企業論ですって。岩波少年文庫の新装版サトクリフのカバー写真も池田正孝さんによるものです。

 

もうね、読んでいてちょっと感慨深くなります。池田正孝さんの児童文学愛と熱量に。偶然の出会いから『トムは真夜中の庭で』の舞台となった建物に入ることができ、著者のフィリッパ・ピアスさんにまで出会えたところなんて、私まで泣きそうになりましたもん。大好きな児童文学ばかり入っているのが嬉しいのですが、中でも『妖精ディックのたたかい』が入ってたのは嬉しかったなあ。

 

さあ、今年もたくさん本を読んでいきたいと思います。

そのためにも、まずはデジタルデトックスせねば~(苦笑)。

 

今年もまた、時々ブログをのぞきに来てくださったら嬉しいです。みなさまにとって、今年も良き本、人との出会いがたくさんある一年となりますように。