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今日の一冊は、私のように政治経済にいまいち興味が持てない人へ。
リスペクトするkodomiruさんがおすすめしていて、『いいから、黙って読みなさい』という帯の文言にもつられて、手に取ってみました。
神戸女学院大学文学部の二人の教授、内田樹氏と石川康宏教氏の往復書簡という形で書かれていて、かなりくだけて書いてあります。うん、確かに分かりやすい。
それでも、それでも、私には読み進むのがつらかったですー(笑)。思った以上に政治経済アレルギーがあるらしい、私。
基本、お二人は知性あふれるお方たちなので、どんなに入門編としてやさしく書いてくださっても、本読まない子には“無謬(むびゅう)”とか“瑕疵(かし)を言挙げ”なんて表現は……うん、なじまない気が。ただ、これで最後まで読めたら、達成感はありますよね。それに、時々出てくる難しい言葉に何か刺激を受ける可能性も。
ちなみに、内田樹さん自身マルクスを読むのは、知性が活性化するからなんだそう。“知的高揚感”(アカデミック・ハイ)が体感できるのが、マルクス。理論そのものは「賞味期限切れ」かもしれないけれど、そこが問題じゃないんだ、と。マルクス以外の革命家たちのマニフェストのほとんどは、最後の言葉は必ずしも、温かみのあるものではなかった。でも、マルクスの革命宣言は「友愛」の言葉で終わらせた。そのマルクスの人間的な構えに、内田氏はしびれているわけです。
アカデミック・ハイは何となく分かる気がします。ただ、私の場合はそれがマルクスじゃなくて、文化人類学だった。
ただ、何の分野にせよ、その人が熱量こめて、愛こめて語るものは、どんなに興味がないものでも感じ入るものがあるなあ、としみじみ思う今日この頃です。
マルクス苦手!と思う方も、とりあえず帯にあるとおり、“いいから、黙って読んで”みましょっか(笑)。さ、次はこれを読もうかな↓