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この3月に本の街・神保町にオープンした話題の共同書店『パサージュ』を訪問してみました!
えーっと、おフランスに疎い私は、まず“パサージュとはなんぞや?”というところからでしたが(笑)。私のような方のために、パサージュというのは、百貨店が登場する前に人気があった、おしゃれな高級商店街のことのようです。
ほうほうパサージュで画像検索すると、一目瞭然。例えばこんな感じ↓
もうなんか、アーチ形を見るだけでトキメキます。本そのものだけでなく、素敵な空間に本が並んでいると、心躍るんですよねえ。全体が醸し出す空気感が好き。
さて、こちらの書店は、仏文学者の鹿島茂さんがプロデュースしている共同書店なんです。書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」から生まれたもの。棚一つから出店できる仕組み(棚オーナー制)で、一つ一つの棚にパリの通り(アベニュー)の名前がつけられています(多分パリだと思う笑)。あら、おしゃれ。新刊・古書だけでなく、センスの良い雑貨なんかもありました。
素敵だなあ、と思ったのは、著名な作家さんたち、出版社と並んで読書好きのグループのみならず、いち個人でも参加できること。誰かを持ち上げるとかでなく、同列なのがいい!!!内田樹さんや俵万智さんなんかと、自分も出店すれば同列ってすごくないですか?どんな人たちが出店しているかなどのさらなる詳細は公式HPをご覧ください↓
意外だったのは、本がギチギチに詰められているわけではなく、ゆとりがあったこと(売れちゃったのかもしれないけれど)。みんなよくあそこまで絞れるなあ、って。見やすくてよかったです。
棚オーナー制なので、当然各棚にその棚のオーナーの好みが出るわけなのですが、何にびっくりって、ホントみんな好みが違うんだなあ、ってこと。小声で言うと、ホント小声で言うと私の好みの本はびっくりするくらい少なくて……いかに自分の好みが偏っているかも痛感させられました(笑)。
正直、一瞬知らない国に放り込まれた異邦人のような気分になってしまって。ワクワクできない自分は、この書店に寄る資格がないのではないか......そんな思いまでよぎりました。THE☆疎外感。
いやでもね、こんなにも一人ひとり違うんだもの、人間なんて分かり合えるわけないよね。やがて、そんな壮大な思いに。そして、分かり合えるわけがないというところから出発したら、新しい世界が開ける気がして、今度はなんだかむしょうにワクワクしてきたのです!
目の前に、こんなにも知らない世界がある!そして、その世界は知らない誰かのワクワクの世界なんだなあ。そう思ったら、一人ひとりのその本棚への熱い思いを聞いてみたくなりました。だからこそ、せっかくの「自己表現の場」なんだから、もっとアピールしてもいいのに!という気はしました。思ってたよりも個人の思いが伝わってこなかったので(小声)。もう日本人ってみんな遠慮がちなんだから~。QRコード読み込めばより詳しい情報が、とあったけれど、その場で思いを読みたかったな。いや、これからですよね!これからが楽しみな書店でした(←何様)
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ちなみに、こちらから連れ帰った本たちはコチラです↓
まさに一期一会の本屋さん!という感じで、入れ替わりなども楽しみです。
※おまけ:超絶方向音痴な私は、そのあと児童書ならブックハウスカフェ!に行こうとしてたどり着けませんでした。何度も行ってるのに。チーン。
以下、パサージュの基本情報です↓
■アクセス:地下鉄神保町駅A7出口より徒歩1分(神田すずらん通り)
■営業時間:15時~19時(当面の間らしい)
■不定休
■注意:現金、PayPayでの支払い不可(現金派の方要注意)