Pocket Garden ~今日の一冊~

大人も読みたい、大人こそ読みたい、大人のための児童文学の世界へご案内

太古のロマンを暮らしに

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『鉱物のある暮らし練習帖』(2021年)さとうかよこ著 廣済堂出版

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今日の一冊は、だいぶ前にお友だちがプレゼントしてくれたコチラ!

 

次男の影響で、一時期我が家は、鉱物採集にハマっていました。長野まで探しに行ってましたからね。自分で見つけると、数ミリの小ささでも愛おしいんです、これが。そのときのエピソードはもうありすぎて、語ると長くなりすぎるので割愛しますが、山の中で見つけるとお宝に見えたものでも、家に持ち帰ると、あれ?ってなるものも多かったんです。鉄さびもついてますから。

 

そんなとき出合ったのが、今日の一冊と同じ著者さとうかよこさんのコチラ↓

 

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『鉱物レシピ 結晶づくりと遊びかた』(2015年)さとうかよこ著 グラフィック社

家に持ち帰ると急に輝きを失ったように見えた、鉱物のカケラたちの活かし方が満載。

 

実は、小さい頃から図鑑というものに惹かれなかった私、調べるのに鉱物図鑑は見ても、図鑑自体にはトキメかなかったんですね。そんな私でも、さとうかよこさんの見せてくれる世界観にはときめく!とにかく眺めていて楽しいんですよねえ。美しい。

 

普通の図鑑眺めていても、“鉱物”しか載っていないのですが、さとうかよこさんの本は、どうインテリアとして生活に取り入れるか、日常を輝かせるかのヒントが満載なんです。そこに“物語”が感じられるから、もうトキメキまくり。

 

鉱物(原石)ってね、なんだか男子のもの、磨かれた宝石やジュエリー類は女子のもの、っていうイメージがあったんです。でも、さとうかよこさんの世界観はその境界線をなくしてくれる。オブジェにしたり、飾りにしたりはするけれど、鉱物そのものにはほとんど加工を加えず、そのままの形を楽しむのも好きなところ。

 

そして、今回の『鉱物のある暮らし練習帖』!コチラはさらに各鉱物にまつわる神話や伝説などのエピソードも加わって、物語、読み物としての面白さも増しています!

 

帯の言葉もいいんですよねえ

地球46億年のロマンをもっと身近に感じるために。

はああああ、うっとり。この1冊が手もとにあるだけで、豊かな気持ちになれるんです。(眺めるだけで、満足しちゃって、実際にはあまり作らなかったのはここだけの話笑)

 

また、私みたいな食いしん坊さんには、食べれる鉱物もおススメです!

ちなみに長男は、小学生のときに夏休みの自由研究で琥珀糖を作り、学校のトイレでみんなでこっそり食べたそう。そこは、トイレじゃなくて、別の場所で隠れて食べようよ(笑)↓

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鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ(2017年)さとうかよこ他著 グラフィック社

上野の国立科学博物館では、6月まで宝石展も開催中ですね。春休みに行きたい↓

hoseki-ten.jp

 

宝石とかジュエリーとか、小さい頃から私自身は全く興味のなかったので、大人になってからこんな楽しみができるとは、嬉しい誤算でした。興味ない人ほど、一度手に取ってみてほしい本です。新しい世界が開けるかも。