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今日の一冊は、図書館でタイトルが気になって手に取ったコチラ!
何の前知識も入れずに読んだので、読み終えたあと、こちらが『カラフルな闇』という物語の続編というかスピンオフ作品だったことを知りました。でも、そちらを読んでいなくてもじゅうぶん楽しめました!
中学3年の9月、引っ越しを余儀なくされた主人公には告白したい相手がいる(これが、純粋でよいのですよー)。父親はある日家で出ていき、母子家庭。引っ越し近くに、偏屈な祖父が自分に会いたがってることを知った主人公は祖父に会いにいき......。というあらすじ。
偏屈な祖父の変わりようが不自然だった、と指摘する人もいるけれど、私は素直に楽しめました。
紹介文にあった”最強の遺伝子”ってね、何か職人とか伝統芸能とかの血を実は引いてるのかな?と勝手に思い込んで、全然先が読めなーい、と読み進んでいったたのですが、とんでもない思い込みでした(笑)。
最強の遺伝子って、言ってみれば何のこっちゃあない。でも、うん、最強だよね、と泣きそうになった。みんな、みんな最強。誰もが最強の天使だった、って感じられた。今生きてる人は、みーんな最強なんです!さて、最強の遺伝子ってどういうことなんでしょう?それは、読んでのお楽しみ。
また、過去の思い出品と向き合ったことで、父親と別れてからの思い出を勝手に自分が書き換えていたことを主人公が発見する場面もよかったなあ。私たちって、今がツライと過去を書き換えがち。実は、人生ってそんな悲劇じゃなかった。ちゃんと楽しんでるときもあった。そんなことも、さらっと教えてくれる物語でした!