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今日の一冊は新訳になって再登場したコチラ!
小学生の頃、リンドグレーンが大好きで、このシリーズも夢中になって読んだ覚えがあります。でも、“面白かったー”ということしか覚えていなくて、中身はほとんど覚えていませんでした。あるある(笑)。
うちのやんちゃ三男(小3)は、きっとこのシリーズが好きだろうと思って、ちらちら勧めてみるものの、YouTubeの魅力には勝てず。ならば!と“かあちゃんラジオ”を発動させました。
“かあちゃんラジオ”とは、三男が何か手を動かして遊んでいるとき、歯を磨いてるとき、着替えてるときなどに母ちゃんが朗読すること。
兄二人が、学校の寮に入ってしまい、現在一人っ子状態の三男。
一人っ子がこんなにキツイものだとは(母が)。永遠と絵しりとりの相手させられたり、トランプして母が勝つたびキレられたり(笑)。一緒に遊んでいて楽しいと思える親はいいのでしょうが、最初はよくても、正直飽きてくるんです……エンドレスだから。三男が寝る頃には私もぐったりで、一緒に寝落ち。ああ、本も読みたいのになあ。読むひまがない......。だったら、読み聞かせちゃえばいいんだ!
こうして始まったのが母ちゃんラジオです。いままでも読み聞かせはしてましたけど、なんとなく寝る前とか特別にその時間を取る感じ。そうすると、YouTubeや漫画の威力には勝てないんですね(勝ち負けじゃないとはいえ)。わざわざ時間を作るとなると断られちゃうし、お布団の中で読むと私が先に寝落ちしちゃう(笑)。だから、歯を磨いてるすきなどにちょろっとラジオ発動させるんです。いったん発動させたらもうこっちのもの。続き読んで、読んでコールが止まらない。喉が痛くなってくるー。でも、私も楽しいから、これならエンドレスでもOK!お互いハッピー!
そのうち、続きが気になって自分で読み始める三男。朝起きたら、すぐ読んで読んで。でも、朝って忙しいんですよね。そんなときは、母ちゃんは一緒に朝ごはん食べずに、三男が食べてる間ラジオ発動させられる(笑)。ここまでくれば、学校の休み時間も読みたくなって、本をわざわざ持っていっちゃうくらい。
それでもね、自分でも読めるけれど、帰宅して母がいると、かあちゃんラジオのほうがいいんです。幸せな幸せな共有時間。
さて、カッレシリーズ。
昔からコワイのが嫌いで、推理ものにも興味のなかった私。一体どこに惹かれたんだろうと改めて読んでみると、ただシナモンロール(旧訳では何だったんだろう?)のような美味しそうなパンが出てくるところや、北欧の自然、屋根裏のようなところを秘密基地にして遊んでたところにワクワクしたんだなあ、って。ストーリーじゃなくて、細かい部分に、逐一ときめいていた。さすがリンドグレーン、子ども心を熟知していらっしゃる。
なので、うちの子は探偵ものには興味ないだろうな、と思ってもリンドグレーンはぜひぜひ勧めてみてください。ワクワクがいっぱいなので。
平澤朋子さんの挿絵もピッタリ。いや、カッレもビョルク巡査イケメンすぎない?とは思いましたが(笑)。
この先100年も読み継がれるように、とあえて新訳を出したこのシリーズ。
今の子も夢中にさせる面白さで、大人が読めば、あの頃のワクワクを思い出させてもらえる一冊です。やっぱり、リンドグレーンはすごい!