Pocket Garden ~今日の一冊~

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憧れの夏休み絵本4選!

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夏!スイカ!ダラダラしたい~(笑)

 

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我が家の高校生長男、中学生次男は明日から夏休み。さあて、どう過ごすかな。

 

というわけで、今日はこんな夏休み過ごしたいなあ、という憧れの夏休み絵本4選です。

 

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『ウェズレーの国』(1999年)ポール・フライシュマン作 千葉茂樹訳 あすなろ書房

まずは、男子からも大人気のコチラ!これは、もうねー、楽しいです!!!

とにかくスケールが大きいのがいい。だって、夏休みの自由研究に”自分だけの文明を作っちゃうんですよ?文字まで発明しちゃって。もうワクワク。

同じような髪型、同じような家、同じような好みのまさに同調の町の中で、仲間外れで、我が道を行くウェズレー。いいぞ、いいぞ!ワクワクだけでなく、スカっとするんです。もしかしたら、みな多少なりとも人と合わせることに疲れているのかも?

現実離れしている壮大なスケールが、とにかく爽快!!!

 

 

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『だいちゃんとうみ』(1992年)太田大八作・絵 福音館書店

1920年代の風景だそうなのですが、涙が出るほどの郷愁感はなぜ?私そこまで年とってないのに(笑)。いや、これ日本人のに組み込まれた原風景なのかもしれません。

海の透明度に感動し、木の上からの景色も最高で、海辺のごはんも最高で。何よりもこの昭和初期の生活感がたまらなく懐かしい(経験してないのに)。

 

子どもたちにとっては、ちょっと地味な絵本だったようですが、ジワジワと好きになってくれました。木の上にやぐら立てたいなあ。

 

 

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『さんねんごい』(1991年)菊池日出夫作・絵 福音館書店

これまた、懐かしい気持ちになる日本の里山風景が素晴らしい!長野の佐久だそうで、今度は猛烈に川遊びがしたくなる!うちの子たちも大好きなシリーズで、いいな、いいな、ここで遊びたい!!!と何度言われたことか。

 

いたずらっ子の男の子たちがとにかく楽しそう。暗くなるまで遊んで、ああ、いいなあ。習い事なんかない時代。子どもが子どもでいられた時代。こんな夏を過ごしたい。

 

 

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『みどりの船』クェンティン・ブレイク作・絵 千葉茂樹訳 あかね書房

夏休み。おばの家で退屈した姉弟は、隣のお屋敷の庭にこっそり忍び込みます。そこから始まる、最高のごっこ遊び!こちらは、ワクワクだけでなく、最後にちょっぴり切なさも残る物語。ちょっと泣きたくもなる。ああ、これは大人に響くなあ。夏の終わりも感じさせて、私はこれが一番好き。

 

想像力って無限だし、大人になっても忘れたくないな、って思わせてくれる一冊。

 

楽しい夏休みをお過ごしください♪