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今日の一冊は、児童文学ではないのですが、4月から高校生になる長男に政治系の本でおススメを聞かれたので、中高生でも読めるものとしてご紹介。
いやあ、驚きました。
まさか、長男がねえ。風は突然吹いてくるんですね。
うちの長男、ブログでも何度も暴露してしまっていますが、とにかく本を読むのが苦手。文字が苦手。漫画ですら、“絵しか見ない!”と威張ってるほどです。
そんな長男がですよ?
「最近、新聞読んで政治とかに興味を持ってるので、おススメの本を教えてほしい」
と突然言ってきたんです。本もびっくりだけど、政治に興味を持ったのにも、もうビックリー!
どうやら、先輩の影響らしいのですが、成長を感じる(感涙)。
しかし、私、政治的なものあまり読んでいなくて。どなたか、おススメあったら、ぜひ教えてください。
ちなみに、私が長男に最初にススメたのは、こちらです↓
長男の学校は、貧困問題への関心も高く、活動も行っていたりもするので、まずは物語で、追体験してほしかった。政治を本や新聞の中の世界ではなく、自分事、身近に感じてほしかった。というのも、私自身が長年、政治を身近に感じられなかったから。
次におススメしたのが、今日の一冊です。
……まあ、肝心の長男は、どちらもまだ読んでおらず、教えてといったわりには画面ばかり見とりますが(笑)。
ブレイディみかこさんといえば、こちらを読んで、イギリスの話ではあるものの、初めて政治を身近に感じられたんですよね。↓
で、今回の『THIS IS JAPAN』。積読状態でしたが、長男に聞かれて、急いで読みました。興味深かったです!いやね、最初のほうはイギリスの話が多くて、いつになったら日本が出てくるんだろう?って感じでもあったのですが(笑)。でもね、やっぱり外を見ることで、比較することで、日本の姿が浮き彫りになってくるんですよね。
「考えたくない」日本人。
私もそうだったかも。
そして、世の中を変えることに興味を持って運動していた学生たちも、社会人になると忙しすぎて、その暇すらなくなっていくと……。
なぜ日本では草の根アクティヴィストが育たないのか。
なぜ日本のNPOは、政治とか政策とかいうマクロな話ができないのか。
ミクロ(地べた)にマクロ(政治)を持ち込め!
そうか、思ってみればそうだなあと思うことがいっぱい。
個人的に印象的だったのは、ミクロからマクロに向かわない考え方に慣れると、運動も地べたの切実な問題を訴えるのではなく、いきなり手もとから遠いところの問題に向かってしまう、というところ。安保法制も政府の思惑で、そちらに意識を向かわせて抽象論を展開しておいて、暮らし自体をみさせないという、と。
“……憲法9条を守れ、戦争を起こすな、と言っていますけど、戦争をなくすのに一番有効なのは貧困をなくすことです。貧困、格差、差別、抑圧をなくすこと。戦争に行きたいと思う人たちは、自分は報われていないと思う人たちですから。”(P.90)
そうなんですよねえ。
ブレイディみかこさんは、日本滞在中に色んな人をたずねるのですが、最後に青空自主保育で締めくくられたのにも驚きました(うちの三男は青空自主保育出身)。
さて、私は長男からのおススメのこちらを今から読みます。長男もまだ読み途中らしいですが(笑)↓
おススメがあったら、ぜひ教えてください!