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卒業シーズンですね。
知ってる子はもちろんのこと、知らない子たちでも集団でいるのを見ると、なんだか感慨深くなります。あー、節目、節目の期限があるから人生って輝くんだよなあ。
さて、そんな今日は、高校生の終わりの頃、私の人生を変えちゃった(というと大げさかな。大きな影響を与えた)本をご紹介!
高校生までの私は、物語や小説以外の本はほとんど読んだ記憶がないんですよね。
エッセイとかノンフィクションを読み始めたのは大学生になってからだったような。
物語以外で読んだのは、シスターの渡辺和子さん、アリの町のマリアこと北原怜子さん、ゼノ神父とか、家にあったキリスト教関係くらいしか記憶にない(母はプロテスタントのクリスチャンだったのに、なぜかカトリックの人の本ばかり)。
特に、北原怜子さんはもう大好きで大好きで、でも、周りで知ってる人はいなくて、誰とも分かち合えなかったなあ。
そんな高校生当時の私が初めて出合った学術書が、今日の一冊『ヘヤー・インディアンとその世界』だったのです。
もうね、なんて、面白いの!!!!
なに!?この、めくるめく世界!!!
その頃、私はもう既に大学が決まっていたのですが、これ読んだとき「しまった!」と思ったのです。専攻、文化人類学にしておけばよかったーーーーーー、って大後悔。
幸い、行った大学は学科間専攻が柔軟だったので、違う学科の科目も取れて。最終的には卒論も文化人類学の先生につけたのですが、この本に出合ってなかったら、全然違う方向に行ってたかも。
この本はですね、いままでの自分の興味の答え合わせみたいなものでした。
思い返せば、より自然と密着した物語が好きだったんです。
アニメだったら、無人島暮らしの『ふしぎ島のフローネ』(←年齢がバレる)。
より原始的なものに惹かれた。でも、それらは西欧的価値観に基づく開拓精神だから、そこにはネイティブの世界観はなくて。はじめて、ネイティブの世界観に触れたのが、この本だったのです。
フィールドワークなるものを初めて知ったのもこの本から。
もうねえ、読みながら、ゾクゾクしてきたんです!
これが、知的好奇心っていうもの!?これから、大学でこういうものが学べると思うと、いやあ言葉にできない興奮でいっぱいになりました。
急に世界が広がり、地に足がついたような気がしたのです。求めてたものに出合えたーって。初めて知る世界観だけど、“そう、そう、そう、そう!”って、昔から知っていたかのように感じる。当たり前で、自然な世界観。”生きてる”という実感。
最近になってから、どうしてももう一度読みたくて、メルカリからお迎えしてみたのですが(絶版なので)、読み返してびっくり。案外お硬い内容だったんです。高校生だった私、これ面白いと思ったんだー、って。めくるめくワンダーランドみたいな印象だけが残っていたから(笑)。
みなさんの、人生の転機になった本ってなんですか?
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