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来週29日(金)はウルフムーン(1月の満月)だそう。
ということで、1月は毎年オオカミの物語が読みたくなるんです。
オオカミは希望ですよね!
今日の一冊ご紹介の前に、まずは、4分にまとめられた、この奇跡の動画、ぜひぜひぜひご覧ください。
オオカミが生態系を復活させるだけでなく、地形まで復活させるだなんて。ただただ驚きと感動です。人間じゃないの、環境を救ったのは。たった14匹のオオカミが壮大な仕事を成し遂げたんです。もうね、あっぱれ!↓
さて、今日の一冊は、そんなオオカミの話。実際に発信機をつけて放たれたオオカミの話をもとに書かれていて、まさに私たちの野生の感覚を呼び覚ましてくれるような物語。主人公のオオカミ、スウィフトの視点、言葉で語られます。
動物がしゃべる物語って個人的には苦手なんです。
でも、これは、あれ?私って、前世オオカミだったのかな?と思うくらい、彼らの感覚が肌で感じられたんですよね。
はじめて食べるエルクの生肉の感触、美味しさ。カエルを食べたときのしょぼさと屈辱感 ← 私、ベジタリアン寄りなのに。
疾走する快感、どこまでも遠く遠くへ走り続けるこの感覚 ← 私、運動会毎年徒競走ビリで走るの大っ嫌いなのに。
風の感覚、森のにおい ← 私、嗅覚鈍いのに(笑)。
洞穴の中で、守られて兄弟たちとじゃれ合い、時に喧嘩をしあいながら母オオカミと父オオカミの帰りを待っていたときの気持ち。兄弟に勝ちたい気持ち。狩りの高揚感、カラスとのチーム感。どれも、どれも、とてもリアルに自分の体験として感じられた。
しかしね、オオカミ側から見る人間(特に狩猟者)は、生命への尊重が感じられず、なんと野蛮なことよ、とびっくりです。それに比べて、仲間を大事にし、誇り高きオオカミ。なんと尊いことか!前世がもしオオカミだったら光栄だわー、ってくらいです。
でもね、いままで読んできたオオカミの物語たちが私の中に入っていなかったら、果たしてこの感覚は感じられたかどうかはちょっと自信ないです。以前、児童文学ピクニックで『オオカミ』テーマをしたことがあって、そのときにたくさんオオカミに関連する本読んだのです。何冊も読むことで、自分の中にオオカミ魂(?)が浸透していったというか……だから、テーマ本読みはホントにおススメ!深く感じ入ることができるから。
次回は、他のオオカミ関連の物語も紹介しますね。
野生の勘を取り戻そう!