すみません、今日は更新時刻大幅に遅れました💦
さて!秋の夜長には、名作が読みたくなるのは私だけ?
というわけで、今日は某紙面でご紹介した『新訳で楽しむ名作』の一部をこちらでもご紹介。ずーっと読み継がれたい古典名作でも、次の世代にも手渡すためには、やっぱり新訳が必要になってきたりもするんですよね。というわけで、今日は名作でも新訳のものを中心にご紹介しまーす。
【長くつしたのピッピ】
まずは、やっぱりみんな大好きピッピ!
最初新訳が出ると聞いたとき、えー、って思ったんですよね。必要ない気がしたから。
さらに、さらに、桜井誠さんの挿絵に思い入れがありすぎて、イングリッド・ヴァン・ニイマンの絵が受け入れられなかったんです。どれだけ桜井誠さんの挿絵が好きか、って黒姫山童話館まで原画を見に行っちゃったくらい。
しかーし!菱木晃子さんの新訳に関する講演を聞きに行き、その思いに触れ、今の子にはやっぱり新訳がいいのかな、と思い直しました。次の100年先まで手渡すために!ちなみにイングリッド・ヴァン・ニイマンの挿絵は、リンドグレーンのお気に入りなんだそうです。菱木さんの訳はとてもリズミカルで、声に出して読んでも楽しい。うちの子たちには全部読み聞かせました。
同じシリーズで、『名探偵カッレくん』や『やかまし村』も菱木さんの新訳で出ているのでぜひ。
【バレエシューズ】
こちらは現代っこの小学校高学年女子たちに大人気でした!
日本語が美しい朽木さんが訳されるということなので、期待大でしたが、期待裏切られませんでした!
当時は珍しかった女性の自立を描いた古典名作を、完訳で復刊したものです。リズムとテンポの良い新訳で、現代人にも響く一冊に。華やかなショービジネスの世界も見どころですよー。
【ハックルベリー・フィンの冒険】
読んだことがない人でも、誰もが名前は知るハックですが、実は私、挫折組だったんです。あの大好きな村岡花子さんの訳でも読みづらくて......。
そんな中、初めて読み通せたのが、千葉茂樹さんによる新訳でした。ハックは訛りがひどくて、日本語訳だとそれが東北弁だったり、色々方言で表現されることが多いのですが、千葉さんはあえて割愛。さらに、差別表現も避けた新訳にしているため、引っかかりなく読み進めることができたんです。いやあ、面白かった!
【楽しい川辺】
100年以上読み継がれてきたイギリスの動物自然ファンタジーの名作。モグラ、川ネズミ、ヒキガエル……イギリスの豊かな田園に暮らすゆかいな動物たちの心躍る冒険物語が、ロバート・イングペンのオールカラー挿絵とともに、新訳・豪華愛蔵版で登場です。これは、手元に置いて、日々眺めたくなるような一冊で、プレゼントにもいいなあ、って。クリスマスにどうでしょう?
【ジャングル・ブック】
これまた、読んだことのない方でも誰もが名前は知ってる古典名作。
人間だけど、オオカミに育てられた少年モウグリが、ジャングルの掟を学び、成長していく物語ですね。映画化やアニメ化もされています。
実は、『ジャングル・ブック』として出ているほとんどのものが、モウグリのエピソードを抜粋したものなんだとか。モウグリ以外のエピソードも収録された完訳版が希望なら、山田蘭訳角川文庫版がおすすめ。他にもさまざまな新訳が出ているので読み比べも面白いかもしれませんね。三辺律子さんの訳、とても読みやすかったです!
まだまだ、色々あるのですが、眠くなってきたので(笑)今日はこの辺で......。