Pocket Garden ~今日の一冊~

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おススメ物語レシピ本

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物語の中のピクニックといえば、こういうイメージ!

 

幼い頃から大の食いしん坊だった私は、とにかく美味しそうな食べ物が出てくる物語が大好きでした!食べ物の描写がさらりとでも書かれようものなら、そこから想像を最大限に膨らませて楽しんだものです。

 

想像を膨らませすぎて、大人になってから、ワクワクしながら読んだ物語を読み返してみると、「あれ?食べ物の描写これだけ?」なんてケースも多々あり(笑)。

 

というわけで、今日はおすすめの物語レシピ本のご紹介です。

 

【目次】

 

【魔法使いたちの料理帳】

 

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『魔法使いたちの料理帳』(2019年)オーレリア・ボーポミエ作 田中裕子訳 原書房

 

まずは、最近のイチオシから!

 

こちら、文学だけでなくディズニーやゲームのファンタジーまでも網羅(個人的には文学からだけでもよかったんだけど......小声)。

 

とにかく、写真がきれい!オールカラーで眺めているだけでも楽しいし、文章もユーモラスなんです。例えば、ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』のレシピでは、ダールっぽい語り口でこんな感じ↓

トマトジュースを鍋にいりぇて沸騰させるざんす。

 

中身の写真や様子はダ・ヴィンチニュースさんの方から見れます↓

ddnavi.com

 

赤毛のアンの手作り絵本シリーズ3冊】

 

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赤毛のアンの手作り絵本〈3〉夢の家族編 白泉社書籍編集部

物語レシピ本といえば、やっぱりこちら!

ちなみに我が家にあるのは、鎌倉書房版。

 

私、これで育ちました。

擦り切れるほどめくって、眺めて、母に作ってとねだった(アン信奉者だった母はもちろん作ってくれた) 思い出の本です。絵も美しくて、写真もきれいで、文章もアンを心から愛する人たちで作られてることが分かる。

 

赤毛のアン関連のレシピ本は数あれど、やっぱりこちらがバイブルなんです!

 

【大草原の『小さな家の料理の本】

 

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大草原の『小さな家の料理の本』 バーバラ・M・ウォーカー作 本間千枝子・こだまとも共訳

こちらは、子ども心にちょっとガッカリしたレシピ本です(笑)。

いや、大好きなんです。どちらかというと、赤毛のアンより大草原派だったんです。

 

でもね......こちらのレシピ本は、原作にあるガース・ウィリアムスの挿絵はありますが、基本文字ばかり。やっぱり、レシピ本としては、写真やカラーの絵がほしかったんですー!

 

【番外編】

番外編として物語の中の食べ物に関するエッセイ本もご紹介。

 

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『物語のおやつ』(2003年)松本侑子作 WAVE出版

こちらは前半がカラー写真のレシピ、後半がエッセイになっています。

 

とても美味しそうなのに、嗚呼なぜ......シンプルすぎる表紙。そして、エッセイが横書きなのが、ちょっと読みづらいかも。モッタイナイなあ(←何様)。

 

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『昔話の食卓』(2009年)数藤ゆきえ作 郵研社

フランスに精通している大学講師の著者によるエッセイ。

実はまだ全部は読んでいないのですが、これはなかなか興味深い!

 

写真はないのですが、こういう教養は身に着けて楽しいなあ、って感じます。学ぶワクワクが味わえるエッセイ。

 

 

他にも物語のレシピ本はいくつも出ているのですが、今日のところはこんな感じで!

みなさんのおススメもあったら、ぜひ教えてください♪