Pocket Garden ~今日の一冊~

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下手でも読書感想文を書こう!のススメ

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とにかく書き始めてみる!

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今日は読書感想文を書くことのススメです。

といっても、大人の場合と子どもとは別!と思ってます。

 

結論から言うと、大人にはおススメしたい!でも、子どもにはおススメしない。

 

【今回の内容】 

 

■子どもに読書感想文が害悪な理由

 害悪なんて強い言葉使っちゃいましたが、個人的には、子どもには書かせるのはどうかなー、って疑問に思っています。

 

あれがあるから、みな読書が嫌になっちゃうんじゃないかな、って。

だから、自分の子が「書きたくなーい」と言ったら、「やらなくていいよ、いいよ」と言ってしまう母です。(そうすると、天邪鬼のうちの子は書いてしまうのですが笑)

 

でもね、私の周りの本を心から愛する人たちは、みなさん同じようなこと言ってるんですよ(←心強い!)。そして、熱心に書くことをすすめるのは、自分自身はあまり本を読まない人だったりする(笑)。

 

読書感想文となったとたんに、評価の対象になりがちで、だから上手く書こうとしてしまう。先生も賞をもらいたい欲から、赤入れてしまったりする。

 

そして、何よりも、読んで楽しかったワクワクした気持ちや、感動が、宿題となったとたんにシュンとしぼんでしまうんですよねえ、うちの子見てると。しばらく物語の世界観に浸っていたいのに、それが壊されてしまう気がするのです。

 

自分自身の子どもの頃を振り返ってみると、読書も好きな方だし、文章書くのも嫌いじゃない方でした。でも、なんで自分の大切な物語を、好きでもない人たちに言わなきゃいけないんだ?放っておいてほしい、って思ってたんです。

心の内を見られたくない。その代り、好きな人にはどんどん聞いてもらいたいと思ってましたけどね。

 

だから、担任の先生がすごく好きな先生だったりしたら、聞いてもらいたい!という思いから、感想が湧き出てくることもありますよね。私は小4のときがそうでした。そういう場合はもちろん害悪なんかじゃないです。ムリにさせることが、どうかなと。

 

ただ、同じムリをさせるでも、課題図書というか、宿題という形で読む機会を設けること自体は、いいなあと個人的には思ってます。

 

自分じゃ選ばない本にも出会えるから。手渡してもらわないと出会えない素晴らしい本たちもあるから。ただ、そこから先は放っておいておくれよ、と。

 

 

■大人に必要なのはアウトプット

 一方、大人の方には、レビュー(読書感想文)を書くことをおススメしたいのです。

上手下手関係なく!書評とか固いものじゃなくてよいから!

 

読書はインプットよりもアウトプットが大事というのは、ビジネス書や自己啓発本に関しては特によく言われるところです。その効果としては、簡単にまとめれば、

 

意識的、能動的に読むことにより内容を記憶する力が増し、アウトプットするところまでやってはじめて知識を活用することができる

 

ってなことがよく言われるわけです。

ただ読み流してたらモッタイナイ!

 

■物語もアウトプットすることの意味

 そして、大人の場合は物語に関しても、アウトプットすることをおススメしたいのです。その理由は上記とはちょっと異なります。物語に関しては、内容は忘れても全然いいと思っているし、本来は、物語はその世界観に浸るもので、アウトプットするような類じゃないのかも。なので、浸りたいと思うときは、もちろんそのままでも。

 

でも、アウトプットをおススメする意味はこんなところ↓

 

①深く読める。読みっぱなしでは気づかなかった“気づき”を得られる。

 

 ②自分の中に何か「問い」がある場合は、かなりの確率でその時読んだ物語の中に答えが書かれている。

 

 ③他人に伝えようとしたり、他人のレビューを読むことで、その物語の別の側面も見えてくる。

 

 ④言語化できるのは大人ならでは。良い物語の橋渡し役になれる。

 

 ①は、読み終えた直後には出てこなかった感じ方が、レビューを書いてるうちに湧き出てくるんです。これ、ホント不思議。書きたいことがあるから書くというより、書き始めたら出てくるという感じ。

 

②これも不思議体験で、面白いので、ぜひ!本当にどうして?というくらいその時々の自分にぴったりの「答え」、または答えは出ないけれど「ヒント」のようなものに出会えるんです。本に呼ばれる感じがします。

 

③正直、つまらなかったなー、好みじゃなかったなー、と思う物語にもたくさん出会います。そんなとき、他人にどう伝えようかと考えてると、その物語の別の側面が見え始めるから面白い。また、他の人のレビューを読むことも視野を広げてくれるのでおすすめです。

 

④大人は感想文を書いたほうがいい理由はこれが一番かもしれません。

子どもは言語化ということが大人に比べると苦手なので、そこに力を注いでいると物語で味わった楽しさや感動が薄れてしまう。でも、言語化ができる大人なら?

 

もちろん、私も自分の語彙力や表現力のなさに日々打ちのめされてますよ(涙)?

よくもまあ開き直ってと自分自身に飽きれたり、こんな私がブログを書く意味があるのかとか日々葛藤しますよ?

 

それでも、意外な人が読んでくれていたりして、「おススメの本読んでみた」と言われてびっくりしたことも何度も。誰かが伝えないと、手に取らえず、埋もれている名作っていっぱいある。伝えなければ伝わらない。種は蒔かないと刈り取れない。

  

感想書くにも文章力ないから......という謙遜はこの際置いておきましょう!

紹介する人(読んだ人)の思いがあれば、どんな文章だっていいと思うんです。

 

何よりも私自身が、みなさんの書くレビューを読んで感心したり、学ぶところが多いので、読みたいんです~♪

 

ぜひぜひ書いてみてください。 そして、埋もれている素敵な物語たちを表に出してあげてほしい!物語を伝える橋渡し役になって~。きっとその物語を必要としている人がいるハズ。

 

橋渡しをしてくれる人が増えてくれたらなあ、って願ってます。