先日は思春期男子母会(と言う名の飲み会)でした。学校も学年も少しずつ違う。
ああ、笑った!楽しかった!
今日の一冊は、その時に私が紹介した一冊です。
私にしては珍しく、物語ではなくド直球な、自分の抱いた人生の疑問に対しての答え合わせみたいな本。10歳からの人生哲学というより、10歳からの自己啓発本というほうが適切なような気がするかな。
実は、中2の長男がボソッと言ったんです。
「僕、死んだら人はどうなるかずーっと考えてる。もし、それが分かる本があったら教えてほしい」
って。
そうか。そういうこと考えないようなタイプだと思ってたけど、ずーっと考えてたんだ。本を教えてほしいなんて言われたら、そりゃ探しちゃいますよ。こちらから読んでみたら、とおススメしたら押しつけになっちゃうけど、リクエストされたなら、そりゃもうはりきって(笑)!
死後の世界か......
私自身は、物心ついたころから死後に関しては何の不安もありませんでした。母がクリスチャンでキリスト教の環境で育っていたからか、魂は続くと思ってたから。
大きくなって、キリスト教が全てじゃないと思ってからも、死んだら終わりじゃないということはなぜか感覚が知っていて、クリスチャンなのに死ぬことを怖がってた母を生暖かい目で見ていた記憶(笑)。
今日ご紹介している一冊に書いてあることは、ちょっと探求したことのある人なら、真新しいことは書いてないかもしれません。肉体は亡くなっても、その人のエネルギーはなくならないこと。人はみなつながっていること。良い思考や言葉は潜在意識に働きかけて、成長できること。可能性は無限大なこと。
このような内容は、ネット読んでも書いてあるかもしれない。
でもね、斎藤孝さんが『本読む人だけがたどりつく場所』(SB新書)言ってたように、ネットだと消費者になりがちだけれど、紙の本で読むと、読者として作者と同じ部屋の中で向かい合わせになって語られるような気分になるのです。↓
本音というか私個人の希望を言えば、本当はこういう答えが書かれた本からよりも、たくさんの物語を通じて追体験して、その中から自分で問いに対する答えをつかみとっていってほしい。
でも、答えと追体験、どっちが先でもいいのかも。作者の大坪信之さんという方は、子どもたちに対して真摯に語りかけてます。彼の人生前半が決して順調じゃなかったことに励まされる子も多いかも。
まず「へえ、そんな考え方もあるんだ」と知った後、色んな物語を読んだときに、「ああ、あのとき大坪さんという人が言ってた(書いてた)のと同じだ!これが真理なんだ」と発見できるのもよいですよね。
まだ長男には渡せていないけれど、不安を払拭するきっかけとなったらいいな。